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入門者向けのフルートの材質として多く使われる洋白(洋銀)については「洋白(洋銀)と白銅(→こちらを参照)」で述べた。 楽器の材質としてはフルートくらいしか使われない高価な金については「フルートの材質と音量の関係(→こちらを参照)」で、また木管については所有するサクライフルートを紹介する中で多少触れた。(→こちらを参照) 今回は金属管フルートの材質として最も広く使われている銀について少し述べてみたい。 銀といっても純銀は柔らかすぎてそのままでは楽器にならないので、他の金属を混ぜて硬度を高めている。つまり正確には銀合金なのである。金の場合は純金を24K(カラット)として、18Kであれば24分の18で75%というふうに金の含有量を表す。銀の場合は含有量を千分率で表した3桁の数字で表し、925であれば銀の含有率925‰=92.5%ということになる。(のこりの金属は一般的に銅) さらに、それぞれの含有率によって 900=コイン・シルバー 925=スターリング・シルバー 950=ブリタニア・シルバー といった呼びかたもある。 20年くらい前までの日本製のフルートの銀はコイン・シルバーだったらしい。現在ではアクセサリーなどにもよく使われるスターリング・シルバーが一般的。ブリタニア・シルバーは950や958など、近年では管体のみの材質として採用するメーカーが増えている。さらに997という純銀に限りなく近い材質も開発されたが、強度を維持するために特殊な製法で作られているそうだ。 日本とアメリカの数あるフルート・メーカーで、この銀の純度と音の違いに関心のあるメーカーと、ないメーカーにほとんどはっきり別れてしまっているようである。アルタスは925・946・958・997と4種類の銀素材を採用している。特に私が使用する946のアルタス・シルバーは、ルイ・ロットをはじめとするオールド・フレンチの材質を分析して、銀以外に含まれる金属の種類と含有量に注目して開発された素材である。銀と銅以外に、微量ながら金や鉄なども含まれており、さらにロットなどの時代に習って巻管(銀板を円筒に巻いて溶接した管体)で作られている。(ルイ・ロットの金属成分分析の詳細については、こちらを参照。) また、つい最近知ったことだが、アメリカのバーカート(http://www.burkart.com)は銀:プラチナ=950:50のフルートを売り出したようだ。比重の最も重い金属であるプラチナを5%配合することで、銀のフルートの音がどのように変わるのか注目したい。そして、今後各メーカーで独自の成分をもつ様々な銀製フルートが登場するとおもしろいと思う。採算外ではあるだろうけど・・・ |
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